....
.contents > ノナ由木坂の概要 >
事業概要
多摩ニュータウン12住区、ライブ長池地区に位置するノナ由木坂は、平成2年3月に住宅都市整備公団 南多摩開発局から東京住宅供給公社に、コーポラティブ住宅建設を条件に土地譲渡され、計画が 開始されました。 敷地面積24,700平方メートル、住戸数252戸の過去最大規模のコープ住宅となると共に、隣接して この地区の街づくりコンセプトであるせせらぎを配し、基本計画は、公団と度重なる協議による合意を経て作成されました。
ノナ由木坂は、京王相模原線京王堀之内駅より800m、徒歩10分程の所に位置し、東側は別所中学校と府中カントリークラブを望み、南は別所公園、西は蓮生寺の保存緑地を望む西下がりの斜面地です。 東西約100m、南北約300m、高低さ約20mの敷地は変化に富み、せせらぎをはさんで在住の方々が 移り住んだ区画整理地区に面しています。区画整理地区には、寿司、スナック、コンビニエンスストアーなどがあり、生活の利便性をはかるとともに、蓮生寺を中心に土地の歴史を感じさせてくれます。
敷地のあるライブ長池地区は、南北3キロメートル東西1キロメートルの広がりを持っています。 開発を担当した住宅都市整備公団南多摩開発局は、同地区の南端に位置する長池公園、北端の核と なる京王堀之内駅に至る2キロメートル高低さ50メートルの遊歩道つきのせせらぎを、街づくりの重要な軸として位置づけるという、大変明快なコンセプトを持っていました。
敷地はこのせせらぎに300m程接する細長い斜面地であることから、計画にあたっては、せせらぎ とのかかわり方に最大の注意が払われました。そして基本計画では、ノナ由木坂の建物や外構デザイン、 そしてコーポラティブで培ったコミュニティー、そういったものが一体としてつくり出す表情を このせせらぎに向けることによって、ライブ長池地区全体と深いつながりを持てるように 考えています。
また、過去最大規模のコープ方式による住宅供給を実現させるため、住戸設計手法にHSPシステムを 採用した事も、建物の配置計画や住棟設計の進め方に影響を与えました。
HSPシステムは、いわば組み合わせ設計で多様性を実現させようとするもので、住棟の設計では、共通項の多い躯体システム(構造体)と設備コアを持つことが条件づけられました。
また、住棟群は9つのグループにわけられ、それぞれにコーディネーターがついてグループごとに バルコニーのデザインを行い、団地の景観に多様性を表現しています。

(1994年7月15日発行 ノナ由木坂コミュニティ誕生記念誌から)
コーポラティブ住宅とは
現在日本におけるコーポラティブ住宅の建設手法には大きく(1)民間型(2)住宅・都市整備公団のグループ分譲制度(三つの方式がある)(3)住宅供給公社方式があります。

多摩ニュータウンにおけるコーポラティブ住宅はこれまでにコープタウン松が谷(142戸)、ヴェルデ秋葉台(115戸)、当団地のノナ由木坂(252戸)など4団地(合計532戸)がいずれも八王子市域に東京都住宅供給公社により建設、分譲されています。

住宅供給公社方式での東京都住宅供給公社方式の特徴は、用地を事業者である東京都住宅供給公社が用意し、東京都住宅供給公社・コーディネーター・設計者が企画・計画・標準設計を行い一般公募でユーザーを募り、ユーザー参加の活動は東京都住宅供給公社・コーディネーター主導により進められます。ユーザーの各住宅内の設計はあらかじめ東京都住宅供給公社により決定された設計者が躯体・水廻りを固定した標準型から希望設計を進めるか、あらかじめ東京都住宅供給公社・コーディネーター・設計者により検討されたメニューを選択して設計されます。


共用部分、外構、造園植栽などは東京都住宅供給公社・コーディネーターからの提案をユーザーが検討し追加変更し、まとめていくなどの方法をおこなっています。


特に東京都住宅供給公社方式では、入居してからの住まい方に関する管理規約、管理の方法など住まい方に関するルールについて細かく入居前にユーザー間で議論していく方法をとるなどハード面のみならずソフト面の内容にも時間をかけて参加活動することからユーザー同士が知り、関わり、ふれあうことにより良好なコミュニティ形成を計っています。

(1994年7月15日発行 ノナ由木坂コミュニティ誕生記念誌から)

ノナ由木坂の由来
ノナ=スペイン語・ポルトガル語・ラテン語で、9つを1組とする意で、コープタウン長池(仮称)の 基本計画が9つのゾーンから構成されていたこと、さらに、街づくり組合が9つのグループに 分かれて活動してきたことを表わす。由木は建設地を含む地区名。 坂=敷地形状、敷地内のメイン道路が坂状となっている。以上を組み合わせて作ったものである。
住宅名称「ノナ由木坂」はコープタウン長池(仮称)街づくり組合・暮らし委員会・ネーミング選定委員会 が組合員から募集・選考を行い、平成4年7月に決定した。

■コンセプト
「開かれたコミュニティーこそ、コーポラティブの真髄」
           ↓
     ノナ由木坂「開かれた環」

でモニュメント「開かれた環」が作られました。

標高118.9m、ノナのメイン広場に聳える高さ7.4m、直径5.5m、ステンレス製で風速60mでもびくともしない開かれた環。これは住民の皆さんが集うノナを象徴するモニュメントです。NONAのOの文字を表現し、コミュニティのもつ暖かさ、まろやかさを表し、幅広い世代の人々に親しまれるようデザインされています。

コミュニティーのシンボルとして、駐車・駐輪の居住者用識別マーク、看板、印刷物に利用するためにロゴ のデザインを専門家に委託し、六つの候補案の中から組合員の人気投票により、暮らし委員会で決定した。
| HP運用規定 | HPについての問い合わせ | 
▲このページのトップへ